20130217

「賽の神どんど焼き」2013

 1月某日。「賽の神どんど焼き」は毎年楽しみにしているイベントのひとつで、自宅の土間にはどんど焼きでダンゴを焼くための三つ又の枝がずっと置いてある。
 僕が小学生の頃に住んでいた地域でもどんど焼きの行事はあったが、数人が囲む小さな焚き火サイズだったので、いつも遊んでいる公園に数メートルもある竹を使って組み上げられたやぐらを始めて見た時は驚いた。
 やぐらへの点火は、年男、年女の小学生が火きり棒を使って熾した火で行われる。そして竹、木、藁などで組んだ小屋(どんどや、やぐら)と一緒に正月飾りや書き初めを燃やして無病息災を祈り、三つ又の先に差したダンゴを焼き、御神酒を飲みながら楽しむ。

 実は上の写真は昨年のもの。今年のやぐらは開催日の数日前に深夜に原因不明の出火によって燃えてしまった。出火は夜23時くらいで我が家の玄関まで煙の臭いが届いた。公園では3〜4台の消防車が公園を取り囲み、消防士の方が現場検証を行っていた。
 さらに予定していたどんど焼き当日は大雪だったので今年は中止と思っていたのだが、数日後に小さいながらもやぐらは再生し、どんど焼きは行われた。

 娘は自分で黄色いダルマをどこに置くかかなり悩み、火がついてからも燃えて行くダルマをじっと固まって見つめていた。何を思っていたのか聞いても教えてもらえなかったが、特に思いのあるものが燃えていく様子を見ると黙ってしまうのは大人も子どもも同じなのかなぁと考えてしまった。

 この地区の人は皆、自宅にMy三つ又を持っているようだ。お餅、ダンゴの他にも、マシュマロ、コッペパンなどいろいろなものが三つ又の枝の先につけて焼かれていた。
 僕は焚き火で温まりながらビールと御神酒を飲む。雪が残る景色を見ながら寒い空気の中で焚き火にあたって身体の表面を温め、お酒で身体の内側を温めるのは気持ち良いものだ。


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